ギター 上達法 50 (「ディミニッシュ」(減7和音)コードを使いこなそう!① )
こんにちは おきな丸です。
今回は「ディミニッシュ」コードについて説明しようと思います。
以前の記事でも書きましたが「コード」はオクターブ内の音を規則的に積み重ねて出来た和音です。
では、「ディミニッシュ」コードとは何かと云うと、
「オクターブ内の音を規則的に積み重ねて出来た和音」は共通ですが
根音(ルート)からのインターバルが全て「全音+半音」の短3度で積み重なっています。
インターバルが同じと云う事は、転回形にしても同じインターバルですから
「どの構成音でもルートに成りえる」
と、云う少し特種なコードです。
(転回形の記事はこちらです。)
譜面上での表記は「~dim」や「~dim7」、「~○」、となります。
(※3声和音を「ディミニッシュ」、4声和音を「ディミニッシュ7th(セブンス)」と便宜上、分けて呼ばれることもありますが
ここでは4声和音を指して「ディミニッシュ」として説明します。)
「C」コードで云うと、ルートC 短3度のE♭ 更に短3度上、減5度のG♭ 同様に短3度上、減7度のB♭♭(ビーダブルフラット)
以上が構成音になります。
そして、どの構成音でも「ルート」に成りえるので
「Cdim」=「E♭dim」=「G♭dim」=「B♭♭dim」
が成立します。
「Cdim」を譜面表記すると
こうですね~
ここで注意点を一つ。
「B♭♭」についてですが、
「B」音のダブルフラット(半音+半音=全音)の表記ですが全音下の音ですから、
(「A」音の表記で書けば良いのでは? わざわざ♭が2個も書かれていて見にくい!)
「この方がスッキリとして見易い。」
と、思う人も多いかと思います。(私も以前はそうでしたよ^^;)
確かに便宜上、このように記譜されてる場合もありますが、
細かい事になりますが、厳密に云うと理論上はおかしい事になります。
「ディミニッシュ7th」=減7和音 であり、
長7度が半音下がって短7度
↓
短7度が半音下がって減7度
こういう理論ですから、あくまでも7度の音を使って表記するのが前提になります。
「C」コードで云うならば、
長7度=「B」
短7度=「B♭」
減7度=「B♭♭」
こうなる訳です。ですので「A」音表記だと6th(シックス)扱いになるので注意してください^^;
(実際、楽器で音を出せば周波数的には同じかもしれませんが、その音を使うのに導いた考え方が違うので憶えておいてください。)
解りやすいかは微妙ですが、
普段、我々が日常で使うひらがなの「お を」や、「は わ」に近い感じでしょうか。
例えば、
①今日わ朝ごはんお食べた。
②今日は朝ごはんを食べた。
発声して会話で言うと(楽器で演奏して音を出すと)①と②の差は解りませんが、
文字にして文を書くと(音符として楽譜に書くと)明らかに違和感がありませんか?
これと同じで「ひらがな」が「音符」になっているだけですので、
「B♭♭」=「A」も 「わ=は」 「お=を」と同様に使い分けて考える事が大事です^^
ここで、確認も含めて
「G」のデミニッシュコードの構成音はどうなるでしょうか?
ルート「G」音 短3度上の「B♭」 更に短3度上、減5度の「D♭」 減7度の「F♭」(※「E」音表記では無く「F」の♭になります。)
上記の文で云うと②になります。(違和感なし)
①の表記例(若干、違和感あり。要注意)
①の表記の譜面は時々見受けますが、(見易さを考慮して6thで表記)
あくまでも便宜上、と云う事を理解しておいてください。
「7thコードにした時の音が何か?」を考えると解りやすいかもしれません。
(「7th=短7度」の音が♭が付くなら更に♭を付けて♭♭にする)
ちなみに似たような事で、
「ダブルシャープ」の時も考え方は同様で、他の音程(減5度や増5度等)にも当てはまります。
今日はここまでにして次回に続きます。
ありがとうございました。