ギター 上達法 54 (「テンションコード」を使いこなしてサウンドの幅を広げよう!②)
こんにちは おきな丸です。
今日も「テンションコード」の続きを説明します。
前回の記事はこちら~
「テンション」には、「9th 11th 13th」の3種類がありました。
譜面で表してみると、
これを見易く、1オクターブ内で表すと
この赤い音が「テンション」ですね。
このテンションの音、「テンションノート」にも#や♭が付いた形もあります。
今日はそれを説明していきます。
「9th 11th 13th」のそれぞれ3つに♯、♭が付いたものですが、
全てのテンションに均一に#や♭が付くわけではありません^^;
譜面で説明すると
こうなります~
#や♭が付いて変化すると、基本のコードトーンと重なってしまう為、
上記の形でしか#、♭が付きません。
簡単にまとめてみると
「9th」 →♭9th #9th(#と♭の両方がある)
「11th」 →#11th(#のみ使用)
「13th」→♭13th(♭のみ使用)
これが「テンション」の全種類になります。
#と♭の両方を使うのは9thのみですので、
全部で7つになります。
基本の3つ「9th 11th 13th」を総称して「ナチュラルテンション」
#、♭が付いた「♭9 #9 #11 ♭13」を総称して「オルタードテンション」
と、云います。
「オルタード」は「変化」や「変化した」という意味で、#や♭が付いて変化した音と云う事ですね。
で、実際の演奏時は「テンションノート」の中から1つ又は2つ、任意で選んで組み合わせていく訳ですが
テンションを2つ使う場合、
原則として「ナチュラル系」か「オルタード系」で揃えて使う事がほとんどです。
例えば
「9th と 13th」とか「♭9 と #11」等です。
場合によっては「♭9 と 13th」のように「ナチュラル系とオルタード系」の
併用もありますが、中々に奇抜な響きになりますので注意が必要です^^;
(※アレンジ等によっては、効果的に機能する場合もあります。)
「テンションノート」は基本的に、「~7th」や「~△7」で使われますが
どの「テンションノート」がどういうコード時に使用できるのかは、
若干、細かくなるので次回に順次、説明していきます。
では、実際にギターで演奏するときの基本ダイヤグラムです。
まずは5弦にルート音がある形です。
5弦にルートがある場合は
「2弦の同フレット」が9th音になります。
例えば、
5弦3fの「C」音に対しては2弦3fの「D」音が9thになります。
ルート音は同じで、この(ナチュラル)9thのポジションをひとつ
右に移動させると#9 ひとつ左に移動で♭9になります。
次は11thです。
5弦ルートに対して2f分下の1弦のポジションが11thになります。
これもフレットを右にひとつずらすと、#11になります。
5弦ルートに対して、2フレット分上の1弦のポジションが13thになります。
同様に、1フレットさげると♭13になります。
このテンションノートを5弦ルートの7thコードに加えた形のダイヤグラムです。
任意のポジションで弾いて、実際のサウンドを体感してみてください~
(5弦ルート)7th 9 のコードです。
(1弦のP5thは、弾いても省略しても構いません。
適宜、その都度任意で選んでください。)
このダイヤグラムで、
各弦が「コードのどの音を出しているか」を意識するのがコツです。
例えば、
4弦は、M3rdですが一つフレットをさげるとm3rdになり、
コードは「~m7 9th」になります。
同様に、3弦は7thなので、一つあげるとM7になり、
コードは「~△7 9th」になります。
この方法で理解していくクセをつけて自分で応用できるようになると、
「コードフォーム」の丸暗記から卒業出来て、演奏時にも即座に対応できるようにレベルアップしますよ^^
次は11thです。
※11thは四度の音に相当し、コードトーンの長3度と半音音程になるので、
メジャーコードで使用されることは無く、マイナーコードで使用されます。
(メジャーコードで使うと、不協和音かSUS4コードとして捉えられる為)
メジャーコード時は#11thが使用されます。
(譜例の11thをひとつポジションを右に上げて弾いてみてください
又はM3rdを一つ下げて「m7 11th」でも構いません~)
13thです。この譜例だと2弦が鳴らない形ですので
上で載せた「9th」を足して弾く形でも使われます。
♭13th とナチュラル9th等、「ナチュラル系」と「オルタード系」のサウンド等、
色々と組み合わせて体感してみてください。
2弦を鳴らさない時は3弦の「m7th」を押さえている薬指の腹で2弦をミュートしてください。
次回に引き続きます。
今日はこの辺で~
ありがとうございました。