ギター好き!34(ドミナントモーションを使ってレベルアップ!!)
こんにちは おきな丸です。
前回に説明した「ドミナントモーション」について、もう少し詳しく解説しようと思います。
簡単に云ってしまうと、
主要3和音の「トニック」 「サブドミナント」 「ドミナント」 の各コードから
「不安定感を強く醸して安定に落ち着く~」
この一連の流れ(ケーデンス)が「ドミナントモーション」になります。
※(後述の「セカンダリードミナント」も含まれます)
具体的に云うと、
曲がイントロから始まって進行して行き、「サブドミナント」で曲にちょっと変化を付けつつ「ドミナント」で
不安定感を出して「ドニック」に戻り曲調が安定感を迎える。
その後はそのままエンディングになったり、転調して続いたり等、曲によって様々です。
続く場合は、また「ドミナントモーション」の流れです。
このケーデンスの時に「トニック」Ⅰと「サブドミナント」Ⅳの2つは「3声和音」でも大丈夫ですが、
「ドミナント」のⅤは4声和音のⅤ7コードを使うのがベターです。(完全5度は省略してOKです。)
理由は、短7度の音が入っていないと、「不安定感」が出ないからです。
簡単に譜例で説明します~
keyは「Cメジャー」です。
「トニック Ⅰ」→「C」
「サブドミナント Ⅳ」→「F」
「ドミナント Ⅴ」→「G」
ですので、「G7」になります。
上記は全て「G7」で、下段は5度を省略してます。
色付けしてある「長3度」と「短7度」が重要で、この2つは全音3つ分離れており「トライトーン」と云われています。
この「トライトーン」がドミナント、不安定感を醸し出します。
ですので、ドミナントコードである「Ⅴ」は短7度を入れた7thコードがほぼ、絶対条件になります。
次にこの「トライトーン」が「トニック Ⅰ」に解決して落ち着くのですが、
これも下図の譜面で。
一応、マイナーコードにも解決できます。
譜面で見ると解ると思いますが、「ドミナントコード」の「トライトーン」が
「トニックコード」のルート音と3度(長 短 どちらもあります。)におちつく形です。
※(譜面上の黒の矢印は、ドミナントコードからの解決を表しており、手書き譜だと記譜されることもあります。)
「ドミナント」の不安定感から半音進行又は順次進行で「トニック」の「ルート 3度」に落ち着く形ですので
自然な形でスムーズに流れます。
この譜例の説明通り、「ドミナントコード」の肝は「長3度」と「短7度」ですので、
この2音があれば良いわけです。
ですので、場合によっては「ルート」音も省略する事も多々、あります^^;
意外かと思われるかもしれませんが、上記の説明どおりで「ルート」音は最重要では無いので
場合によって省略しても大丈夫です。
これを、ギターで実際にやってみると解るかと思います。
非常にシンプルですが、keyCにおける「ドミナントモーション」です。
(※「G7」はルート音を省略してます)
これを弾くと音数は少ないですが、きちんとコード進行感は感じられると思います。
ギターの指板上の動きもシンプルで把握しやすいかと思いますので、
この位置関係を応用して他の「ドミナントモーション」も試してみてください~
(例えば、1フレットずれるとD♭又はBのドミナントモーション等)
このドミナントモーションの時に曲としては盛り上がるので、「サビ」をいれたり「アドリブソロ」でも
激しいフレーズや派手な事を入れたりして、解決で落ち着く流れが多いですかね。
ですが、曲のkeyのⅤ7だけでは、ドミナントモーションも1パターンしかなくなるので、
人工的に作って適宜、コード進行の中に入れて色々なパターンを組み合わせていく事になります。
※(本来のkeyに無いドミナントコードを「セカンダリードミナントコード」と云います)
「G7」→「C」 又は「Cm」に解決する流れと同じインターバルで、ドミナントモーションを作ります。
要は「G7」→「C」のドミナントモーションとは
①「トライトーン」の解決、
及び
②「ルート音」の完全4度 上行(じょうこう・・・・音が上がっていく事)か、完全5度 下行(かこう・・・音がさがっていく)
になりますので、
各keyのⅤ7→Ⅰだけでなく、上記の二つがあるケーデンスは全て「ドミナントモーション」になります。
注意点として、「ドミナントコード」からの解決先のコードは
「m7♭5」や「ディミニッシュ」コード以外なら、「~7thや、m7、6th」でも大丈夫です。
何故なら、「m7♭5」や「ディミニッシュ」は落ち着く感じが無いからです。
具体的に例えると
「Ⅰ」 ○
「Ⅰ6」 ○
「Ⅰ7」 ○
「ⅠM7」 ○
「Ⅴ7」→ 「Ⅰm」 ○
「Ⅰm7」 ○
こんな感じでしょうか~
実際の演奏時は「セカンダリードミナント」を適宜、挿入して色々と曲の表情なりを変えていきます。
作曲や編曲にも勿論、応用できますがちょっとした演奏の幅を広げたりと重宝できます~
長くなるので、続きは次回で説明します。
それでは今回はこの辺で~
ありがとうございました。
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