ギター 上達法 53 (「テンションコード」を使いこなしてサウンドの幅を広げよう!①)
こんにちは おきな丸です。
今回はギターのコードサウンドをより広げる為の方法を説明します~
「コード」の基礎知識はこちらをどうぞ。
「ある任意の音を「ルート音」(根音)として、1個飛ばしで音を重ねて出来た和音」
音が3つ重なっていれば「三和音」
音が4つ重なっていれば「四和音」
簡単に要約すると、こういう事でした。
今回は更に音を重ねた「コード」の説明です^^
所謂、「テンションコード」 と云われているコードですね。
「テンション」を直訳すると、「緊張感」といった具合になりますが
実際は緊張するような物では無くて、
「コードサウンド」をより豊かにしてくれる物と捉えると良いかと思います。
イメージとして、ほとんどが「ジャズギター」で使う物と思われがちですが、
ロックやポップス、ボサノヴァ等、多岐に渡り使われます。
例えるとすると、
夏のスイカにかける「塩」だと思ってもらうと解りやすいかもしれませんね~
スイカが基本の「三和音」又は「四和音」として、
そのままで食べても(弾いても)良いけれど、「塩」(テンション)を少し足すと
更に甘く感じて(更に「コードサウンド」が豊かになって)
美味しくなる(曲として良い感じになる)
好みによって「塩」をかけない人もいる(好みによって「テンション」を使わない人もいる)
こんな感じに近いかと私は思ってます^^
「テンション」を使えると、色々と重宝することが多いので
ぜひ、使いこなしてくださいね~。
では、説明していきます。
「任意の音」をルート音(1)として、1個飛ばしで重ねていくと
「1 3 5 7」番目の音がコードの構成音になります。
「key=C」 で説明すると
この「ドレミファソラシド」を
ドミソシ
レファラド
ミソシレ
・・・・
と、云う具合に1個飛ばしで4つ重ねた和音が下ですね~
同じ理屈で、更に1個飛ばしで重ねると、
「9 11 13」番目の音が重なる事になります。
「8」番目がルートの「1」と同じ音ですので
「1オクターブ」上の音階が重なる事になります。
上の譜面の赤で塗りつぶしてある音がそうです。
(※この上のオクターブ、16とかまでは行かず、重ねるのはここまでです^^;
実際にこの上の音域の音が重ねられていても
表記は「9 11 13」になります。)
これを四和音に重ねて
こうなりました~
上記の譜例のようなC7(9)とかC7(9 13)のように
カッコが付いて9とか13の数字が一緒に表記されているコードを見たことがあると思います。
この「9 11 13」の音を「テンションノート」と云い、それが含まれるコードが「テンションコード」と云われています。
読み方は英語読みで「ナインス イレブンス サーティンス」です。
C7(9)ならば、「シーセブンナインス」
C7(9 13)ならば、「シーセブン ナインスサーティンス」
と、なります。
聞いたことがあるかもしれませんが、「カッティングをナインス一発で!」とか云われているのは
この「ナインスコード」の事を云ってます。
理屈上では、このような形で積み重なっていきますが、
実際の演奏時は上記の譜例のように全ての音を重ねて使うわけでは無く、
適宜、この中から必要な音を選んで弾くことになります。
これは「ギター」だけで無く、他の楽器でも同様です。
もし、譜例のように全ての音を鳴らしてしまうと、
さすがに音数が多すぎてキレイに響かなくなってしまいます^^;
「音」がいっぱい重なって、複雑そうに感じるかもしれませんが
「手品も「タネ」が解れば驚かない」のと同じで、
原理が理解できれば大丈夫です!
特別に難しいことはありません^^
余談ですが、
私もそこそこギターを弾けるようになっても
「テンション」の事は、まるで理解できていませんでした^^;
「シーの9って何だろう?」とか
「プラス9」ってなんだ?」 ※(#を+、♭を-で表記されることも理解してなかった^^;)
こんな感じでした^^
次回以降で、最低限の決まりごとや、使い方を説明していきます~
それではこの辺で
ありがとうございました。