ギター 上達法 51 (「ディミニッシュ」(減7和音)コードを使いこなそう!②~「パッシングディミニッシュ」 )
こんにちは おきな丸です。
今回も続いて「ディミニッシュ」コードの使い方を説明していきます。
基本知識的な事は前回の記事で説明しましたので、まだ読まれていない方や忘れてしまった人はどうぞ~
今日は、具体的に曲中でのディミニッシュコードの使い方、挿入の仕方です。
まず、「Cディミニッシュ」コードを単体で弾いてみると、
一般的に多くみられるフォームの一例です。
ポジションの都合上、短3度の音がトップノートになっています。
前回にも書きましたが、「ディミニッシュ」コードは
①全ての音が短3度のインターバル(音程)
②(転回形も同一インターバルの為)どの音もルート音に成りえる
この特徴がありますので、
このフォームの形のまま短3度音程で(ギターでは3フレット分)ずらして行くと
全て、同じ「デミニッシュコード」になります。
ポジションのみを見るとこうですね
便宜上、最低音をルートとして表記しますが
左から「Cdim」=「E♭dim」=「G♭dim」=「B♭♭dim」
に、なります。
実際に弾いてみると、非常に不安定感が強い響きが伝わってきます。
「お化け屋敷」や「理科の実験」等のBGM、と云った感じでしょうか^^;
このように「ディミニッシュコード」単体のみでは、使いどころがかなり限定的になってしまいます。
ところが、この「ディミニッシュコード」をコードとコードの間に挟む、
例えば、
「C」→「Dm7」と云ったコード進行の間に
「C」→「C♯dim」→「Dm7」
の様に、任意のコード間に経過音(※パッシングノートと云います)的に挟む形で使うと
この両脇にあるコードの橋渡し役として、進行感が非常に滑らかになります。
(※上行形だけでなく、音が下がってくる下行形でも使えます。)
譜面例です
譜例でも見ての通り、「C」と「Dm7」の間に隙間を埋める様な形で音が入るので
滑らかにコードが進行します。
経過音的に「ディミニッシュコード」を挟むので一般的に
「パッシングディミニッシュ」と呼ばれています。
一気に「コードが変わった!」感を出さずに、少しずつ音が微妙に変わり次のコードに滑らかに繋がります。
「ディミニッシュ」コードの主な使用例として、ロックやジャズを始めとして色々な場面で使われています。
作曲やアレンジ、コード弾き、アドリブ等色々な場面で絶対に重宝しますので使ってみてくださいね。
次回に続きます。
今日はこの辺で~
ありがとうございました。