ギター 上達法 47 (トレモロピッキング② 指弾き クラシック式トレモロピッキング!」
こんにちは おきな丸です。
前回は主に「エレキギター アコギ」スタイルでの「トレモロピッキング」を説明しました。
今回は名曲「アルハンブラの思い出」に代表されるように、「クラシックギター」スタイルでの
トレモロピッキングの説明をしていきます。
クラシックギタースタイルと聞くと、「難しそう!」 「クラシックギターは弾かない!(無関係だ)」、と云う方も居るかもしれませんが
私の経験上ですが、複数のジャンルの奏法を知っているだけでも雲泥の差が出てきます。
特にクラシックスタイルの指弾きトレモロは、「エレキギターやアコースティックギター」のピック弾きでは
(一人では)再現が出来ませんし、アレンジ等をするときに重宝することも多いです!
色々と対応力も違ってきますので、「これを機会に習得なり知識として役立ててもらえたら」、と思います。
※ちなみに、これまでに「私がギターを弾ける」と知ると、「アルハンブラの思い出」をリクエストされる事が多かったですね。
又は(私が講師時代の生徒さん以外でも)「弾けるようになりたい曲」でも多く聞き、教えを乞われる事がかなりありました。
(ブログのフロントページの様な尖がってるギターを使っているのに言われることもありました^^;)
それでは早速、
まずはクラシックの指弾きトレモロと、「エレキ アコギ」スタイルの違いですが、
「エレキ アコギ」は主に「ピック」を使いますので、(一人では)主旋律として「トレモロピッキング」の音のみの演奏になります。
一方、
「クラシック」スタイルは、ピッキングに親指から薬指までの4本の指を使いますので、
一人でも主旋律として「トレモロピッキング」の音に加え、低音や伴奏的な音も一緒に演奏できます。
こう書くと「クラシック」スタイルの方が優れているように見えますが、これは優越では無く
それぞれの楽器の特性やジャンルによるスタイルの差によるものです。
例えば、「エレキギター」でバンド演奏時に、クラシックスタイルのトレモロピッキングを入れても
「他パートの楽器と音がぶつかる」等の問題が出てくるため、
低音や伴奏部は他パートに任せ、シンプルに主旋律として「トレモロピッキング」のみを
弾いた方がスッキリと纏まる、と云ったこともあります。
又、「クラシックギター」は、どうしても単体では楽器自体の音量が乏しい為、
オーケストラや他の楽器との合奏よりも独奏に成りがちなので
一人で「主旋律 伴奏 低音」を担当しなければならない事も多くこのスタイルが生まれました。
ですから優越では無く、演奏スタイルの差と捉えてください^^
次に具体的に弾き方を説明していきます。
指弾きスタイルのトレモロピッキングは基本的に
ピッキング(弦を弾く)のテクニックになりますので押弦する側の手(指)は特に
通常の押弦時と同様になります。
弦を弾く側の手の
「親指」で 「低音及び伴奏部」
「人差し 中 薬」の3本指で 「トレモロ」を演奏します。小指は使いません。
コツとしては、「トレモロ」部分と「低音 伴奏」部分とを分けて考えずに
「親指から薬指までの4本の動きが1セット」と捉えた方が解りやすいかと思います。
譜例を交えて説明します。
この譜例ですが、
一拍4つの音符を1セットとして4セットあります。
この1セットを親指から薬指までの4本で一音ずつ弾いていきます。
(「トレモロピッキング」の感覚を掴む為の譜例ですので、
敢えて、押弦側の指は使わず開放弦のみでの構成です。)
具体的に書いてみると、
こうなります。
実演例です。
クラシックスタイルの指弾きトレモロは、ほぼ全てこれで対応できます。
補足的に説明しますと、
ピッキング時の指使いの順番ですが、最初に親指、次に薬指、中 人指しと続き
「この4つで1セット」になりますが、恐らく大部分の人は最初は薬指がうまく動かなくて
苦戦するかもしれません^^;
(※私も最初は全然動きませんでした)
その時は、すごいゆっくりで良いのでとにかく薬指をきちんとピッキングさせることに集中してください。
そして、ひたすら「親 薬 中 人」の順番で指を動かす練習をしてみてください。(楽器無しでOKです!)
次第に慣れてきてこの順番で指がスムーズに動いてくるようになります。
これは、地道に継続するのが確実で一番のコツです^^
ある程度、薬指も含めて4本セットで順番にスムーズに動いてから
少しずつスピードアップさせていきましょう!
私も最初は苦労しましたが何とか、出来るようになったので
個人差はあると思いますが、焦らずに地道に続けてください^^
前回の記事にも書いた「6つの注意点」のうち、
⑥番の「何となく出来てる」や「出来てる感じ~」等、ごまかさずに確実に、リズムや強弱、音が均一化しているかをシビアにみる!
これは鉄則で練習してください。(私のような遠回りにならないように^^;)
ピッキングが出来るようになったら少しずつ押弦側の運指も組み合わせて行く練習が
近道かと思います。
次回へ続きます
今日はこの辺で
ありがとうございました。